ビタミンB5(パントテン酸)の効果・不足・過剰摂取

パントテン酸の摂取の方法や注意、多く含まれる食品など

 

 

パントテン酸を含む食品は非常に多く、私達が普段から口にするほぼ全ての食品にまんべんなく含まれています。

 

中でも特に含有量が多いのは、鶏・豚・牛のレバー、フォアグラ、からすみ、ニジマス、たらこ、卵黄といった動物性食品です。植物性食品では、納豆や干しシイタケなどがあります。食品によって含有量は異なりますが大きな差はなく、通常の食生活でパントテン酸が不足することはまずありません。

 

わずかな量ではあるものの、パントテン酸は腸内でも生成されるので特に意識しなくても、大半の人が必要量を満たすと言われています。ただし、抗生物質を長期間服用している人の場合腸内で作ることがほとんどできず、不足しやすい傾向にあります。

 

さらに、カフェインとアルコールはパントテン酸の摂取を阻害してしまうので、コーヒーやお酒をよく飲む人も通常より多めに摂取しなければいけません。

 

パントテン酸の性質としては、水溶性であるため水に溶け出しやすく、酸素や光には比較的強いですが、熱・酸・アルカリには不安定になります。

 

パントテン酸を効率よく摂取するために、「煮込み料理は汁も一緒に」「加熱時間は出来るだけ短く」「酸性やアルカリ性のものを混ぜるのは避ける」といったことを心がけるようにしましょう。

 

また、抗ストレスホルモンの合成に関わるパントテン酸はストレスを感じやすい人ほど必要量が増します。その場合はパントテン酸に加えて、抗ストレスホルモンの分泌を助けるビタミンC、さらに、この分泌促進作用を助けるビタミンEと一緒に摂るのがおすすめです。