ビタミンB5(パントテン酸)の効果・不足・過剰摂取

パントテン酸の効能【1】

 

 

<ストレスに対する抵抗力を高める>パントテン酸は副腎皮質ホルモンと関係があります。副腎皮質ホルモンは、人間がストレスを感じたときに合成されます。血糖値を上昇させる働きがあり、次の2つの効果がえられます。

 

血液中の血糖量が増えればそれだけたくさんのエネルギーが作り出され、脳や筋肉の働きが活性化します。また血圧を上昇させ、体内の各細胞に十分に栄養を届けることでさらにその機能が活発化します。

 

これら二つの働きにより、ストレスに対する抵抗力が強化されるのです。パントテン酸は副腎の機能を助け、副腎皮質ホルモンの合成を促す働きがあります。不足するといらいらや、不眠、倦怠感といった症状が出てきます。

 

<エネルギーの代謝、肥満予防>パントテン酸は多くの生理作用をになう酵素の働きに不可欠な補酵素のひとつである4'-ホスホパンテテインの構成成分です。

 

4'-ホスホパンテテインは140以上の酵素の補酵素として働き、様々な代謝やホルモンの合成などを正常に維持するのに役立っています。なかでも脂肪や炭水化物のエネルギー代謝の過程においてなくてはならない補酵素です。

 

ナイアシンやビタミンB2と協力して働き、脂肪酸をアセチルCoAへと代謝させるのに必要なことから、不足するとエネルギー生産が滞るだけでなく、脂肪が溜まりやすくなります。